主な疾患
足趾骨折(足の指の骨折)
裸足で過ごすことが多い日本人にとって、足の指の骨折は身近なケガの一つです。特に、小さなお子様や高齢者の方は、つまずきやすく、骨折しやすい傾向にあります。
「ぶつけただけ」「突き指しただけ」と軽く考えがちですが、放置すると痛みが長引いたり、後遺症が残ったりする可能性も。

変形性足関節症
変形性肘関節症は、加齢や肘への過度な負担、過去の怪我などが原因で、肘関節の軟骨がすり減ったり、骨が変形したりする疾患です。これにより、肘の痛みや可動域制限などの症状が現れます。変形性関節症は、全身の関節に起こりうる疾患ですが、肘関節に発症する場合は、比較的まれです。しかし、一度発症すると、日常生活に大きな支障をきたすことがあるため、早期の診断と適切な治療が重要となります。
外反母趾
外反母趾は、足の親指(母趾)の付け根にある関節が、小指側に「くの字」に曲がってしまう変形のことです。この変形により、親指の付け根の突出部が靴と擦れて炎症を起こしたり、痛みを伴ったりすることがあります。女性に多く見られ、その原因は遺伝的要因と環境的要因が複雑に絡み合っていると考えられています。
足底筋膜炎
足底筋膜炎は、足の裏にある足底筋膜(そくていきんまく) という腱組織に炎症が起こることで痛みが生じる疾患です。足底筋膜は、かかとの骨(踵骨)から足の指の付け根まで扇状に広がる強靭な膜で、歩行時や走行時に足にかかる衝撃を吸収したり、土踏まず(足のアーチ)を支えたりする重要な役割を担っています。
足関節靭帯損傷
「足首をひねってしまった」「グキッと音がした」――そんな経験はありませんか? それは足関節靭帯損傷(そくかんせつじんたいそんしょう)、いわゆる足首の捻挫(ねんざ) かもしれません。足関節(足首)は、私たちの体重を支え、歩行や運動を行う上で非常に重要な役割を担っています。
偏平足
「土踏まずがない足」と聞いて、ご自身の足が気になった方もいるかもしれません。それがまさに扁平足(へんぺいそく)の特徴です。足の裏には、歩行時の衝撃を吸収し、分散させるためのアーチ構造(土踏まず)があります。これは、赤ちゃんの頃にはまだ形成されておらず、歩行によって徐々に形成されていきます。一般的に8歳頃までに完成するとされていますが、この時期を過ぎても土踏まずが十分に形成されない場合、小児扁平足と診断されることがあります。しかし、扁平足は子供だけのものではありません。
シンスプリント
シンスプリントは、下腿(すね)の内側に位置する脛骨(けいこつ)という骨の周りにある骨膜(こつまく)に炎症が起きることで発生します。これは、繰り返し加わる衝撃や、足首や足の親指を使って地面を蹴る際の筋肉の牽引によって、骨膜が引っ張られ、負担がかかることが原因と考えられています。
モートン病
モートン病は、足の指の付け根あたりにある神経が、繰り返し圧迫されたり刺激を受けたりすることで炎症を起こし、痛みやしびれなどの神経症状を引き起こす疾患です。特に、つま先立ちの姿勢が長時間続くことによって発症しやすくなります。例えば、ハイヒールの常用、中腰での作業、あるいは槌趾(つちゆび)変形(マレット指) のある方が、足の指の付け根に負担がかかるような姿勢を続けることで生じやすいと考えられています。