リウマチ(関節リウマチ)は、本来なら外敵を攻撃するはずの免疫が自分の体を攻撃し(自己免疫)、主に手足の関節が腫れたり痛んだりする病気です。
進行すると骨や軟骨に小さな欠損部ができたり、さらには関節の破壊や変形に至ったりすることもあり、日常生活が少なからず制限されます。
リウマチについて
リウマチの初期症状
次のような症状はリウマチの初期症状の可能性があります
- 朝方に手足の指関節がこわばる
- 関節のあちこちが痛む
- 手足のしびれや痛みがある など
リウマチの診断
リウマチは、症状ならびに血液やX線などの検査結果をもとに総合的に診断されます。
リウマチと似たような症状を起こす病気はいくつかあり、たとえば変形性関節症は、指先の第一関節が硬く腫れ、中年過ぎの女性に多いこともあり、リウマチとよく間違われます。
男性に多い痛風は、足の親指などが腫れて痛みますが、ほかの関節に炎症が生じることが比較的少ないため、リウマチと区別できます。
リウマチ治療に優れた治療薬が登場
ここ最近、リウマチ治療の良い薬が出ています。
具体的にはリウマチ治療の基本的な薬であるメトトレキサートや生物学的製剤などといった優れた治療薬の登場により、炎症や痛みを抑えるだけでなく、病気の進行を食い止めて関節が破壊されるのを防ぎ、患者様の生活の質を高める治療が行えるようになってきました。
最新のリウマチの治療では、リウマチの活動性をみながら、寛解(かんかい:病気の症状が、一時的あるいは継続的に軽くなる、または見かけ上無くなった状態)を目標に治療します。
どうしても寛解に至らない場合でも、ある程度、炎症がコントロールできる状態に近づけるようにします。
通常、3ヶ月以内にリウマチが十分にコントロールできない場合は、薬を変更したり、あるいは追加したりすることによって、寛解やそれに近い状態を目指します。
いったん治療によって寛解に入った後も、寛解を維持することが大切です。
寛解に入った途端にお薬を減らしたりすると、また再発してしまいますので、必ず医師の指示に従ってください。