モートン病
中腰の作業やハイヒールの常用など、つま先立ちをする格好が長時間続くと起こりやすくなります。
槌趾変形(マレット指)がある場合にも同様な姿勢で生じやすくなります。
個人差はありますが、第2-3、4-5の足趾間(第3趾と4趾の向かい合う側)のしびれ、疼痛、灼熱痛などの多彩な神経症状が出現します。
前足部足底の小さな有痛性の腫瘤を主訴に来院されることもあります。障害部位は、第2-3、4-5の足趾間のこともあります。また、痛みは強いことも少なくなく、時には下腿まで及ぶことがあります。
【治療法について】
靴を変更(ソールを軟らかくする、ヒールを低くする)、薬物療法、足底挿板(そくていそうばん=中敷き)の作成などを行ないます。
麻酔薬を注射して痛みを軽減させる局所神経ブロック注射は、治療として有効であるとともに診断確定のために行なう場合もございます。
これらの治療で改善しない場合、神経剥離術や神経切除術などの手術療法が行われることもございます。
治療法は、以下の4通りです。
- 薬物療法
- 理学療法(リハビリテーション)
- 神経ブロック療法
- 外科的療法
【予防・改善のために】
まずはヒールの高い靴や負担のかかる先細い靴を避けることです。
痛みのある部位に負担がかからないようにインソールをあてるなどして、足の付け根への圧を軽減することからはじめましょう。
また、インソールの効果を高めるため、足に合った靴を履くこと、5本指ソックスを着用することが、ポイントとして挙げられます。