足底腱膜炎
足底腱膜炎(そくていけんまくえん)、または足底筋膜炎(そくていきんまくえん)とは、足の指の付け根からかかとまで、足の裏に膜のように張っている腱組織・足底筋膜に炎症が起き、小さな断裂を起こして痛みをもたらす病気です。多くは、かかとの骨の前あたりに痛みが起こります。主に40~50歳以上で発症しますが、若い世代でもスポーツ選手などに多い病気でもあります。
歩行やランニング、ジャンプなどで酷使した足で、40歳代以降になると、古いゴム管のようにひびが入り、炎症を起こすことで痛みの原因となります。長引くと、足底筋膜の付け根にあるかかとの骨が、とげのように大きくなり、痛みが増すこともあります。脚を酷使したことによる発症原因以外に、へん平足、老化によるアーチの低下なども原因になる場合もあります。
【治療法について】
足底腱膜炎の治療は、薬による治療、装具療法、リハビリ、そして手術です。手術には、内視鏡で足底腱膜の損傷部位に切り込みを入れる足底腱膜切離術や、ふくらはぎの筋肉とアキレス腱を伸ばす筋腱延長手術などがあります。
治療法は、以下の4通りです。
- 薬物療法
- 理学療法(リハビリテーション)
- 装具療法
- 外科的療法
【予防・改善のために】
足底腱膜炎の予防法には、日頃からのストレッチ、足底を鍛えるトレーニングが重要です。
トレーニングは足の指を使って、グー、チョキ、パーを作ります。入浴時などに試してみてください。
また、床にタオルを敷き、そのタオルに足を乗せます。足の指を使って、タオルを引き寄せてみてください。