膝の痛み(鵞足炎)について
散歩や階段の上り下りで、膝の内側に痛みを感じることはありませんか?その痛み鵞足炎という症状かもしれません。
鵞足炎の主な原因は、骨と筋肉を結ぶ腱の繰り返し加わるストレスや過度な負荷です。鵞足には、縫工筋、薄筋、半腱様筋といった筋肉が付着しています。
長時間のランニングやジャンプ、スクワットなど、負荷がかかる運動を続けることで、上記の筋により鵞足や周囲の組織に負担がかかり、炎症が起こります。また、変形性膝関節症と関連のある一種の病態と言われており、変形性膝関節症の進行によって生じることがあります。不安定な歩行や膝関節の内側に加わる伸張ストレスによって起こることがあります。
鵞足炎の主な症状には、膝の内側や後ろ側の痛み、特に歩行や階段の上り下りの際に、痛みが増すことがあります。また、膝の内側や後ろ側に触れると痛みを感じることもあります。
鵞足炎の治療には、以下のような治療が一般的に使用されます。
・休養と活動制限: 足にかかる負荷を軽減するために、活動制限や休養が重要です。長時間の運動や負荷のかかる活動を一時停止し、足に十分な休息を与えます。
・氷や温熱療法: 痛みと腫れを軽減するために、氷や温熱パックを使うことがあります。氷は炎症を抑え、温熱療法は血流を改善する効果があります。
・炎症の薬物療法: 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や痛み止めを処方することがあります。これらの薬は炎症を抑え、痛みを軽減します。
・物理療法: 物理療法士によるエクササイズやストレッチング、マッサージ、電気刺激療法などが行われることもあります。これらの手法は筋力や柔軟性を改善し、回復を促進するのに役立ちます。
鵞足炎の予防には、適切な靴の選択、適度な運動、筋力トレーニング、適切な休息と回復などが重要です。また、症状が現れた場合は早期の対処が必要です。