変形性脊椎症
脊椎の椎体と椎体の間でクッションの役割を果たしている椎間板が変形し、椎体の縁に骨の突出(骨棘)ができ、神経や脊髄が圧迫されて痛みなどが起こる病気のことです。
【治療法について】
無症状の場合は、症状を引き起こしていない限り、積極的な治療の必要はありません。ただし脊椎の変形が進行し、神経圧迫の症状や変形に伴う疼痛を生じることがあるため、経過観察が必要です。また腰部脊柱管狭窄症や頚髄症性神経根症などの病気が見つかることがあるため、どの病気を合併しているかによって、治療方針が異なることがあります。
痛みや日常生活に支障をきたしている場合は、痛み止めによる疼痛のコントロール、コルセット装着による局所の安静、理学療法や神経ブロックなどが検討されます。こうした保存的療法で症状の改善がない場合には、手術的な治療が検討されます。
治療法は、以下の5通りです。
- 薬物療法
- 理学療法(リハビリテーション)
- 装具療法
- 神経ブロック療法
- 外科的療法
【予防・改善のために】
変形性脊椎症は自分でできる予防方法があります。
筋肉が弱くなることも原因のひとつですので、日頃からランニング、ウォーキングなどの運動をしましょう。
また、入浴後にストレッチをすると筋肉の緊張やこわばりがとれ、さらに効果があります。
(※いきなり激しい運動は禁物です。ゆっくりとご自分のペースで行ってください。)