腱鞘炎
関節を動かす筋肉の力を伝える紐状の組織を腱と言いますが、腱は、その浮き上がりを抑える腱鞘というトンネルの中を通っています。
そして腱と腱鞘の間に炎症が起きた状態が腱鞘炎です。物を掴んだり握ったりすると、強い痛みが走ります。
使い過ぎによる腱と腱鞘の間の機械的な摩擦が原因と考えられており、手首を繰り返し使う機会の多い女性に多くみられます。
【治療法について】
腱鞘炎は手や指の使いすぎが原因なので、まずは患部を休ませることが重要です。テープや添え木で手首や指が動かないように固定して安静にします。
また「痛み止め」のため外用薬(塗り薬・貼り薬・のみ薬)、腱鞘の中にステロイドの注射を行う場合もあります。
痛みが改善しない場合や、日常生活に支障を来し早期に改善が望まれる場合は手術も検討いたします。
治療法は、以下の4通りです。
- 装具療法
- 温熱療法
- 外科的療法
【予防・改善のために】
腱鞘炎になってしまう主な原因は「手や指の使い過ぎ」ですので、手を休ませる時間を設けることが予防の第一歩です。
パソコンやスマートフォンを1~2時間操作したら10分程度休憩するようにしましょう。
またストレッチを行うとより効果的です。指や手首を痛くならない程度に反らして血流を良くしましょう。
指や手首に軽い痛みを感じたり違和感を覚えたら、すぐにその部分を冷やしてください。
冷湿布や保冷剤などで冷やすことで腱の炎症を抑えることができます。