デュピュイトラン拘縮
手掌腱膜と皮膚の異常であり、手のひらから指にかけて硬結(こぶ)ができ、皮膚がひきつれ、次第に伸ばしにくくなります。
薬指や小指に多く見られますが、ほかの指や足の裏などにもできることがあります。痛みや腫れなどは伴いません。詳しい原因はよくわかっていませんが、高齢の男性や糖尿病患者に多いようです。
手の硬結と典型的な指の変形などにより、専門医が見れば診断は容易につきます。
【治療法について】
治療法は、以下の4通りです。
手のひらから指にかけてしこりがある、指が伸ばしにくいと感じたら当院にご相談ください。
- 薬物療法
- 理学療法(リハビリテーション)
- 装具療法
- 外科的療法
【予防・改善のために】
デュピュイトラン拘縮は詳しい原因がはっきりわかっていないため、予防は難しい病気です。初期は症状があっても痛くないため、軽視してしまい重症化して生活に支障が出てしまう方も多くみられます。
指が伸ばしにくいと感じたら、ただ曲がった状態を放置せず、指関節のストレッチをすることも有効ですが、まずはクリニックへ相談しましょう。
また、以下に当てはまる方は発症リスクが高いため、注意が必要です。
- 肉体労働をされている方
- 手に振動が加わる作業に携わる方
- 糖尿病を患っている方
- 高齢の男性
- 家族に同じ病歴のある方