変形性腰椎症
変形性腰椎症とは、腰椎(腰の骨)と腰椎の間にある椎間板(骨と骨の間にある円形の軟骨組織)や
靭帯が変化し、腰椎が変形して腰痛が起こる疾患です。この腰痛は動作時に強く、動き出すと軽くなる
傾向があります。老化(加齢)が主な原因で、重労働や激しいスポーツを繰り返していると悪化しやすいと
言われます。変形が進むと、脊柱管まで変形したり、腰が曲がったような姿勢になったりすることもあります。
【治療法について】
治療の基本は保存療法(手術を行わないこと)となります。
主に軽い運動やリハビリテーションを行い、腰部の筋力増強やストレッチによる老化の防止、
また血流をスムーズにするために腰を温めるという温熱療法もあります。
症状によっては非ステロイド性抗炎症薬や筋弛緩薬、ブロック注射などの治療を行います。
治療法は、以下の6通りです。
- 薬物療法
- けん引療法
- 温熱療法
- 理学療法(リハビリテーション)
- 神経ブロック療法
- 装具療法
【予防・改善のために】
変形性腰椎症を予防するためには、老化を遅らせることが大切であり、
日頃から腹筋、背筋の腰回りの筋肉を鍛えるよう、適度な運動やストレッチが必要です。
また、バランスの取れた食事を摂る、十分な睡眠時間をとる、ストレスをためないといった生活習慣により老化を遅らせることができます。