腰椎間板ヘルニア
背骨の骨と骨の間にクッションと関節の働きをする椎間板があります。これが後方へはみ出てしまい神経を圧迫して炎症を起こし、腰痛や坐骨神経痛である下肢痛を生じる病気です。部位は第4腰椎と第5腰椎間に最も多く、その次に第5腰椎と仙椎間に多く見られます。
以下のような日常生活の行動が、腰椎間板ヘルニアの原因となります。
- 急に重い物を持ち上げる、腰を強くひねる
- 中腰や猫背など、悪い姿勢を続ける
- デスクワークなど、長時間椅子に座って作業する
【治療法について】
治療法は、以下の7通りです。
一般的に最初の痛みの強い時は、腰の負担をかけないようにします。薬物療法やブロック注射、コルセット、リハビリ等の保存的治療で軽くなることもありますが、効果がみられず麻痺や排尿障害、強い痛みが長く続き、日常生活に支障が出る場合には手術が必要な場合があります。
前かがみや長時間座っているのが辛い、足や臀部のしびれを感じたら当院にご相談ください。
- 薬物療法
- 牽引療法
- 温熱療法
- 理学療法(リハビリテーション)
- 装具療法
- 神経ブロック療法
- 外科的療法
【予防・改善のために】
腰椎間板ヘルニアを予防するには、腰にかかる負担を減らすのが重要です。座り仕事などによってどうしても腰への負担が避けられない場合は筋肉を鍛える、柔軟性を上げるなどして腰痛を予防します。
- 腹筋と背筋、一方に偏らないよう無理のないトレーニングを継続する
- 腰の痛みがないときに適度なストレッチを行い、腰周りの筋肉をほぐす
- 体重の増加に気をつけて、日常生活による腰への負担を減らす