腰背部筋膜症
筋・筋膜性腰痛症が腰痛のかなりの割合を占めています。腰背部筋膜症の症状は動作時の腰痛を主体とし、安静をとると軽減します。腰背筋膜は腰部全体を覆っているので、痛みの部位も骨盤の両脇から、仙骨、背部にいたるまで、さまざまです。筋疲労や姿勢異常(姿勢性腰痛症、静力学的腰痛症)が原因となります。一方、椎間板変性や変形性脊椎症、腰椎分離・すべり症、骨粗しょう症などの原疾患が基盤にあり、二次的に筋・筋膜性腰痛症を起こしている例も少なくありません。
【治療法について】
長い時間、同じ姿勢で立っていたり、腰掛けていたりする人に、この症状が増えています。
この腰痛は、腰背部に分布する神経が、筋肉とそれを包む筋膜を通って皮下に出てきますが、その通り道でしめつけられておこった神経炎や、わるい姿勢による筋肉の疲労痛、椎間関節性の関連痛などによるものです。
20~30歳ごろによくみられ、 筋力の弱い人、神経質な人に多く、腰痛の程度も軽いものから、ときには激痛を覚えるものまでさまざまです。
強い痛みがある時は、温熱療法、圧痛部への局所麻酔薬の注射、鎮痛消炎薬が使用されます
治療法は、以下の3通りです。
- 薬物療法
- 温熱療法
- 神経ブロック療法
【予防・改善のために】
日頃から、正しい姿勢を保つよう心がけるとともに、適度な運動やストレッチがお勧めです。
また、腰背部周辺の筋肉をトレーニングする事も大切です。