高音が聞こえにくくなる理由
今日は耳の日です!
ということで、耳について年齢とともに高い音が聞こえにくくなるメカニズムをお話しします。
耳の中には、蝸牛管(かぎゅうかん)という、かたつむりの形をした音を感じる部位があります。
この蝸牛管は、有毛細胞という音を感じる細胞がたくさん分布されており、うずまきの入り口には高い音を感じる有毛細胞、奥に行くほど低い音を感じる有毛細胞が分布しています。
ここで、年齢とともに高い音が聞こえにくくなるメカニズムです。有毛細胞は、高い音を拾う細胞ほどダメージを受けやすいため、うずまきの入り口にある細胞から障害を受けていきます。そのため、うずまきの入り口から奥に向かって障害を受けていくので低い音は比較的保たれやすいのです。
高齢者に低い声で話すと聞き取りやすいのはこのことからなのです。
ついつい聞こえないときに声を張り上げてしまいがちですが、低い声で話しかけるということも一つのテクニックになります。