坐骨神経痛
【坐骨神経痛とは】
坐骨神経痛とは、坐骨神経が圧迫や刺激を受けることで、腰からお尻、太ももの後ろ側、ふくらはぎ、足にかけて痛みや痺れなどの症状が現れる状態を指します。特定の病名ではなく、あくまで症状の総称です。原因となる疾患は、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、梨状筋症候群などが挙げられます。
【坐骨神経痛の症状】
主な症状は、腰からお尻、太ももの後ろ側、ふくらはぎ、足にかけての痛みや痺れです。その他にも、以下のような症状が現れることがあります。
- 鋭い痛み、電気が走るような痛み、焼けるような痛み
- 痛みや痺れの強弱
- 長時間座っていると症状が悪化する
- 歩行困難
症状は、原因となる疾患や神経の圧迫部位によって異なります。
【検査・診断】
坐骨神経痛の診断には、問診や神経学的検査が重要です。問診では、痛みの部位や程度、発症時期、生活習慣などを詳しくお伺いします。神経学的検査では、感覚や反射、筋力などを確認します。
【治療】
坐骨神経痛の治療は、原因となる疾患によって異なります。
- 保存療法:薬物療法、リハビリテーション、神経ブロック注射などを行います。
- 手術療法:保存療法で改善が見られない場合や、重篤な神経症状がある場合は、手術が検討されることがあります。
【予防】
坐骨神経痛の予防には、以下の点に注意することが大切です。
- 正しい姿勢:正しい姿勢を保つことは、腰への負担を軽減します。
- 適度な運動:適度な運動は、腰や足の筋肉を強化し、柔軟性を高めます。
- ストレッチ:こまめなストレッチは、筋肉をほぐし、柔軟性を保ちます。
- 体重管理:適切な体重を維持することは、腰への負担を軽減します。
- 長時間同じ姿勢を避ける:デスクワークなどで長時間同じ姿勢が続く場合は、適度に休憩を挟みましょう。
【当院での治療】
当院では、坐骨神経痛の原因となる疾患の診断と治療を行っています。理学療法士によるリハビリテーションでは、患者さんの状態に合わせた適切な運動療法や生活指導を提供いたします。
【よくある質問】
Q:坐骨神経痛は自然に治りますか?
A:原因や症状によって異なりますが、自然に治ることもあります。しかし、症状が続く場合や悪化する場合は、医療機関を受診しましょう。
Q:坐骨神経痛に良い運動はありますか?
A:痛みが強い時期は安静が第一ですが、痛みが落ち着いてきたら、腰や足に負担のかからないウォーキングや水泳などの運動を行うようにしましょう。専門家の指導のもと、適切な運動を行うようにしましょう。

