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神奈川県横浜市緑区霧が丘4-13-1

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頚椎症性神経根症

頚椎症性神経根症

頚椎症性神経根症とは?—片腕の痛みとしびれの原因

頚椎症性神経根症(けいついしょうせいしんけいこんしょう)は、首の骨(頚椎)や椎間板の加齢による変性(頚椎症)が原因となり、
手や腕に向かう神経の根元(神経根)が圧迫されることで発症する病気です。
特に、片側の腕や手に限定して強い痛みやしびれが起こるのが特徴です。この症状は、圧迫された神経が支配している領域に現れるた
め、症状の出る場所が患者さんによって異なります。

【頚椎症性神経根症の主な症状】
この疾患の症状は、圧迫される神経根のレベルによって異なりますが、一般的に以下のものが挙げられます。

  • 激しい痛み・しびれ:首から肩甲骨、腕、そして手指にかけて電気が走るような、または焼けるような激しい痛みやしびれが生じます。
  • 筋力低下:痛い側の腕や肩に力が入りにくくなる(脱力感)ことがあります。細かい動作が困難になるケースもあります。
  • 感覚異常:触覚が鈍くなったり、「ピリピリ」「チクチク」といった異常な感覚を覚えることがあります。

多くの場合、これらの症状は首を特定の方向に曲げたり回したりする動作で強くなる傾向があります。

【発症の原因と日常生活での注意点】

不良姿勢の習慣
  • 長時間のデスクワークやスマートフォンの利用による猫背姿勢(ストレートネックや巻き肩の原因)。
  • 30分以上同じ姿勢をとり続けること。
  • うつぶせの姿勢で寝ること。
過度な負担
  • 重い荷物を頻繁に持つこと、首を過度に倒したり回したりする動作。

近年、スマートフォンやパソコンの長時間利用により、頚椎に負担がかかり、痛みやしびれを引き起こす方が増加しています。適切な姿勢の維持と、こまめな休憩・ストレッチが予防の鍵となります。

【頚椎症性神経根症の治療法】
この病気の治療は、ほとんどの場合、保存的治療(手術をしない治療)が優先されます。多くの方が、消炎鎮痛剤の内服や安静にすることで自然に症状が改善に向かいます。
治療法は、症状の程度に応じて以下の5通りがあります。

1.薬物療法:痛みを抑える消炎鎮痛剤や、しびれを和らげる薬などを内服します。

2.装具療法:頚椎カラーなどの装具を使用し、首の動きを制限して安静を保ち、神経根への圧迫を軽減します。

3.神経ブロック療法:強い痛みが続く場合に、神経の周囲に直接注射をし、痛みを遮断します。

4.理学療法(リハビリテーション): 姿勢改善や筋力強化、関節の動きを良くするためのリハビリテーションを行います。この一環として、自宅での適切なストレッチも指導されます。

5.外科的療法(手術): 強い痛みや、腕・肩の強い筋力低下が続き、保存療法では改善が見込めない場合に検討されます。

痛みを和らげ再発を防ぐ!頚椎症性神経根症に効果的な予防・改善ストレッチ

検索キーワード「頚椎症性神経根症 ストレッチ」で当ページをご覧になった方へ、ご自宅で症状の予防
・改善のためにできるストレッチについて詳しく解説します。

【なぜストレッチが有効なのか?(巻き肩・猫背の改善)】
頚椎症性神経根症の悪化要因の一つに「巻き肩による猫背姿勢」が挙げられます。猫背になると頭が前に突き出し、首の後ろの筋肉が常に引っ張られた状態になり、頚椎に大きな負担がかかります。
適切なストレッチや筋力トレーニングを行うことは、この巻き肩や猫背を予防・改善し、頚椎の負担を減らすことにつながります。結果として、神経根への圧迫が緩和され、症状をやわらげる効果が期待できます。

【重要!ストレッチを行う上での注意点】
ストレッチは必ず医師や理学療法士の指導のもとで行ってください。 自己判断で無理なストレッチを行うと、かえって症状を悪化させる危険性があります。

1.痛みがあるときは行わない: 筋トレやストレッチを行ったことにより痛みやしびれなどの症状が悪化する場合は、無理に行わず、すぐに中止して当院までご相談ください。

2.強い力や反動をつけない: 筋肉を伸ばすときは、「気持ちいい」と感じる程度の力で、ゆっくりと行い、その状態を20~30秒維持します。

3.首を過度に回さない: 頚椎に負担がかかるような、首を大きく回したり倒したりするストレッチは避けましょう。

【自宅でできるおすすめの予防・改善ストレッチ(例)】
以下は、巻き肩・猫背を改善し、首の負担を軽減するために有効なストレッチの例です。これらのストレッチを日常的に行うことで、正しい姿勢を維持しやすくなり、頚椎症性神経根症の再発予防にもつながります。

1. 胸のストレッチ(大胸筋)

目的:
巻き肩・猫背の改善

方法:
部屋の角や柱に向かって立ち、肘を90度に曲げて壁につけ、体をゆっくり前に倒します。胸の筋
肉が伸びているのを感じながら20秒キープします。

2. 肩甲骨のストレッチ(菱形筋)

目的:
姿勢の維持に必要な背中の筋肉を活性化

方法:
①両手を組んで前に伸ばし、背中を丸めます。肩甲骨の間を広げるイメージで20秒キープします。

②次に、背中の後ろで手を組み、胸を張り、肩甲骨を寄せるようにして20秒キープします。

3.後頚部のストレッチ(首の後ろ側)
目的: 首の緊張緩和

方法: 背筋を伸ばして座り、両手を後頭部に軽く添えます。顎を引くようにゆっくりと頭を前に倒し、首の後ろ側の筋肉が伸びるのを感じながら20秒キープします。決して強い力で頭を押さないように注意してください。

まとめと専門医への相談

頚椎症性神経根症は、適切な治療とセルフケアを行うことで、多くの方が症状の改善を見込める病気です。
特に長時間のデスクワークやスマートフォン操作が原因で起こる巻き肩・猫背を改善するためのストレッチは、症状の緩和と予防に非常に重要です。
痛みやしびれで日常生活に支障が出ている方、自己流のストレッチで症状が悪化してしまった方は、自己判断で無理をせず、まずは整形外科専門医にご相談ください。専門的な診断のもと、あなたに最適な治療計画と理学療法(ストレッチ・リハビリ)の指導を行います。

かたの整形外科クリニック

診療科目 整形外科・リハビリテーション科・内科
院長名 片野 素昭
資格 日本整形外科学会認定 整形外科専門医
日本整形外科学会認定 スポーツ医
日本整形外科学会認定 運動器リハビリテーション医
日本整形外科学会認定 リウマチ医
日本整形外科学会認定 脊椎脊髄病医
義肢装具等適合判定医
身体障害者福祉法指定医(肢体不自由)
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