頸肩腕症候群
首(頸部)から肩・腕・背部などにかけての痛み・異常感覚(しびれ感など)を訴える全ての症例を含みます。この中で、他の整形外科的疾患(たとえば変形性頚椎症、頚椎椎間板ヘルニア、胸郭出口症候群など)を除外した、検査などで病因が確定できないものを(狭義の)頸肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)と呼びます。
【治療法について】
炎症や痛みといった症状がある場合は無理をせず、症状が落ち着くのを待ちます。また、それらを和らげるために消炎鎮痛剤の投与といった対症療法をおこないます。ただし、検査結果により、太い神経に影響が出る椎間板ヘルニアなどは手術が必要になります。
治療法は、以下の5通りです。
- 薬物療法
- 理学療法(リハビリテーション)
- 装具療法
- 神経ブロック療法
- 外科的療法
【予防・改善のために】
頸肩腕症候群の原因となるのは、
「自分に合っていない机や椅子を使っている」
「肩コリや痛みがあるのに、無理に仕事を続けている」
「エアコンなどで身体が冷えている」
「精神的ストレスを感じている」
「長時間、同じ姿勢でデスクワークをしている」
といったことが挙げられ、持続的な負荷を与え、頚肩腕症候群を起こすといわれています。
仕事や日常生活で、疲労をためないよう、小休止ををはさみながらの仕事や、気もちを和らげるためにも、適度な運動が必要です。