骨粗しょう症の原因①
【加齢】
骨密度とは、骨に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分の総量を表すものです。骨密度の高いミネラルを十分に含む骨は、隙間が少なく丈夫ですが、骨密度の低い骨は中身がスカスカで少しの衝撃でも折れてしまいます。
体内のカルシウムの99%は骨と歯に蓄えられ、残りの1%が血液などの体液や筋肉などの組織に含まれます。この1%のカルシウムが不足してしまうと、骨に蓄えられたカルシウムが溶け出して血液中の不足分を補います。その結果、骨の量(骨密度)が減ってしまい、骨粗しょう症につながってしまいます。
この骨密度は20~30歳頃にピークを迎え、40歳代半ばまで骨も丈夫になりますが、50歳前後からは右肩下がりに低下していきます。加齢によって骨密度が低下するのは、カルシウムの吸収を助ける活性型ビタミンDの生産量が減少する、または加齢により運動量や食事量が減るためです。