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神奈川県横浜市緑区霧が丘4-13-1

診療時間
9:00~12:00/15:00~18:30
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休診日
木曜、土曜午後、日曜・祝日
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変形性膝関節症

変形性膝関節症

【変形性膝関節症とは】
「立ち上がろうとすると膝が痛む」「階段の昇り降りがつらい」そんな症状に心当たりはありませんか? それは変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう) のサインかもしれません。この疾患は、膝関節のクッション材である軟骨がすり減り、炎症や変形が生じることで、痛みや水が溜まるといった症状が現れる慢性的な病気です。
主な原因は加齢による軟骨の老化ですが、他にも以下のような要因が発症や進行に関わっています。

  • 体重の増加: 膝には体重の何倍もの負荷がかかります。体重が増えると、その分だけ軟骨への負担も増大します。
  • 筋力の低下: 膝を支える太ももの筋肉(大腿四頭筋)が衰えると、膝関節が不安定になり、軟骨がすり減りやすくなります。
  • 過去の怪我: 靭帯損傷や半月板損傷など、過去の膝の怪我が原因で、軟骨に負担がかかりやすくなることがあります。
  • O脚・X脚: 膝の変形(アライメント異常)があると、膝の一部分にのみ過剰な負担がかかり、軟骨の摩耗が加速します。
  • 遺伝: 遺伝的な要因も発症に関わることがあります。

【変形性膝関節症の症状】
変形性膝関節症の症状は、病気の進行度によって変化します。

初期

  • 立ち上がりや歩き始めの痛み: 動きの初めにだけ痛みが生じ、しばらく動くと痛みが和らぎます。
  • 疲労時の痛み: 長く歩いたり、立ったりした後に鈍い痛みを感じます。
  • 正座やしゃがむ動作の困難: 膝を深く曲げる動作がつらくなります。

進行期

  • 階段の昇り降りがつらい: 特に階段を下りる際に痛みが強くなります。
  • 膝に水が溜まる: 膝が腫れて、熱っぽく感じることがあります。
  • 関節の動きが悪くなる: 膝を完全に伸ばしたり、曲げたりすることが難しくなります。
  • 歩行時の痛み: 歩いている間ずっと痛みを感じるようになり、歩ける距離が短くなります。

末期

  • 安静時の痛み: じっとしていても痛みが取れなくなり、夜間にも痛むことがあります。
  • 膝の変形が目立つ: O脚やX脚が進行し、見た目にも膝の変形がわかるようになります。
  • 歩行が困難になる: 杖や手すりがないと歩くのが困難になり、日常生活に大きな支障をきたします。

これらの症状に心当たりがある場合は、早めに整形外科を受診し、適切な診断を受けることをお勧めします。

【検査・診断】
変形性膝関節症の診断は、患者様の症状や生活習慣の問診、そして身体診察を通じて行われます。

  • 1.問診: どのような時に、どのくらいの痛みがあるか、膝の腫れや熱感の有無、過去の怪我や病歴などを詳しくお伺いします。
  • 2.身体診察: 実際に膝関節の腫れや可動域(動く範囲) を確認します。また、膝の動きや体重のかかり方を観察し、関節の安定性や痛みの部位を特定します。
  • 3.X線(レントゲン)検査: 診断に最も重要な検査です。膝関節の隙間の狭さや骨棘(こつきょく) と呼ばれる骨のトゲの形成を確認することで、軟骨のすり減り具合や病気の進行度を客観的に評価できます。
  • 4.MRI検査: レントゲンでは判断が難しい軟骨や半月板、靭帯の状態を詳しく調べる必要がある場合に検討します。

これらの検査結果に基づき、病気の進行度を正確に診断し、患者様一人ひとりに最適な治療計画を立てていきます。

【治療】
変形性膝関節症の治療は、症状や進行度に合わせて様々な方法が組み合わされます。膝に違和感を感じたら、我慢せずに当院にご相談ください。

保存的治療:手術以外の方法で症状を和らげる

病気の初期や中期であれば、手術をせずに症状を和らげる保存的治療が中心となります。

  • 薬物療法: 痛みや炎症を抑えるために、内服薬(消炎鎮痛剤など)や外用薬(湿布、塗り薬など)を処方します。
  • 理学療法(リハビリテーション): 専門の理学療法士が、膝を支える太ももの筋肉(大腿四頭筋)や、関節の柔軟性を高めるための運動療法を指導します。また、正しい歩き方や姿勢の改善指導も行います。
  • 装具療法: 膝への負担を軽減するために、膝関節装具(サポーター) や足底板(インソール) を使用することがあります。
  • 温熱療法: 患部を温めることで、血行を促進し痛みを緩和します。
  • 注射療法: 膝に水が溜まっている場合や痛みが強い場合に、関節内の水を抜いたり、ヒアルロン酸注射を行ったりして、痛みを和らげます。
  • 神経ブロック療法: 痛みが特に強い場合に、痛みの原因となっている神経の周りに局所麻酔薬を注射し、痛みを軽減させます。

外科的治療:進行した場合の根本的な改善

上記の保存的治療で十分な改善が見られない場合や、病気が末期まで進行している場合には、手術療法が検討されます。

  • 骨切り術: 膝の骨の一部を切って角度を調整し、膝の内側または外側にかかる負担を軽減します。比較的若い方や、病気の進行が軽度な場合に行われることがあります。
  • 人工膝関節置換術: 損傷した膝関節を、金属やプラスチックなどでできた人工関節に置き換える手術です。痛みを根本から取り除き、歩行能力を回復させるための有効な手段です。

当院では手術が必要と判断された場合、適切な連携の医療機関へご紹介いたします。

【予防】
変形性膝関節症は慢性的な疾患のため、症状を悪化させないための日頃の注意や予防が非常に大切です。

  • 適正体重の維持:肥満は膝に大きな負担をかけます。バランスの取れた食事と適度な運動で、体重を適正に維持しましょう。
  • 太ももの筋肉を鍛える:膝を支える大腿四頭筋(ふとももの前の筋肉) を鍛えることが最も重要です。
    ・イスに座った状態での足上げ:イスに座り、膝を伸ばしたまま足を床から少し上げる運動。
    ・スクワット:膝を90度以上曲げずに浅く行うハーフスクワットなど。
  • 関節を柔軟に保つ:適度な運動やストレッチにより、関節の可動域を保ち、柔軟性を維持しましょう。
  • 日常生活の工夫:
    ・和式を避ける: 正座や和式トイレは膝に大きな負担をかけます。できるだけイスや洋式トイレを利用しましょう。
    ・階段の利用を控える: 痛みが強い場合は、エレベーターやエスカレーターを利用するなど、階段の昇り降りをなるべく避けましょう。
  • 冷え対策: 膝が冷えると痛みが強くなることがあります。クーラーなどで冷え過ぎないように、サポーターや衣類で保温しましょう。

変形性膝関節症の治療は横浜市緑区のかたの整形外科へ

「年のせいだから仕方ない…」と膝の痛みを諦めていませんか? 膝の痛みは、放置すると歩行が困難になるだけでなく、外出を控えるようになり、生活の質を大きく低下させます。
横浜市緑区にお住まいの方、通勤・通学されている方で膝の痛みにお悩みの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。整形外科専門医が、丁寧な診察と的確な診断を行い、お一人おひとりの膝の状態やライフスタイルに合わせた最適な治療プランをご提案いたします。
快適な歩行とアクティブな毎日を取り戻すために、私たちと一緒に症状の改善を目指しましょう。

【よくある質問】

Q1.膝に水が溜まるのはなぜですか?

A1.膝の関節は、軟骨がすり減って炎症が起こると、関節を保護しようとして関節液(水)を過剰に分泌することがあります。これが「膝に水が溜まる」状態です。水が溜まると、膝が腫れて動きにくくなり、痛みが増すことがあります。

Q2.痛みがない時は運動をしても大丈夫ですか?

A2.痛みがない時でも、膝に負担をかけすぎないよう注意が必要です。特にランニングやジャンプなど、膝に強い衝撃を与える運動は避けた方が良いでしょう。ウォーキングや水中歩行、サイクリングなど、膝への負担が少ない運動を継続的に行うことで、筋力を維持し、関節の柔軟性を保つことができます。

Q3.手術はしたくないのですが、保存療法だけで治りますか?

A3.変形性膝関節症は進行性の病気であるため、すり減った軟骨が完全に元に戻ることはありません。しかし、多くの場合は、保存療法で痛みをコントロールし、病気の進行を遅らせることができます。手術は最終的な選択肢であり、保存療法で症状が改善しない場合や、日常生活に著しい支障をきたす場合に検討されます。まずは保存療法でできることを試すことが重要です。

かたの整形外科クリニック

診療科目 整形外科・リハビリテーション科・内科
院長名 片野 素昭
資格 日本整形外科学会認定 整形外科専門医
日本整形外科学会認定 スポーツ医
日本整形外科学会認定 運動器リハビリテーション医
日本整形外科学会認定 リウマチ医
日本整形外科学会認定 脊椎脊髄病医
義肢装具等適合判定医
身体障害者福祉法指定医(肢体不自由)
所在地 〒226-0016  神奈川県横浜市緑区霧が丘4-13-1
TEL 045-924-0560
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