恥骨結合炎
直接恥骨部に打撲を受けた場合のほか、ランニングやキック動作などの繰り返しの運動によって、
恥骨結合周辺や股関節、骨盤、鼠径部にメカニカルなストレスが加わって炎症が生じ、痛みとなります。
恥骨前面、内転筋に一致した運動痛、圧痛、時に鼠径部や大腿内側、腹部にまで放散する疼痛が特有です。
慢性化すると鼠径部が常に痛みます。特に下肢を伸展して挙上、外転する動作で誘発されやすく、
股関節の稼働域制限、筋力低下がみられます。
【治療法について】
治療ついてはは痛みの強い時期や急性期は安静が必要です。アイシングなど積極的に消炎処置をし、痛みの軽減に努めます。また、電気治療やストレッチング中心のリハビリも必要不可欠になります。
治療法は、以下の3通りです。
- 薬物療法
- 理学療法(リハビリテーション)
- 外科的療法
【予防・改善のために】
●普段の姿勢を見直しましょう
恥骨は上半身の荷重がかかりやすい場所であり、前傾姿勢や左右に偏った姿勢を取ると、
過度な負担が一部にかかって痛みを引き起こすことがあります。
●恥骨をいたわる姿勢とは
恥骨に負担をかけないためには、背筋を伸ばして腰部をやや後屈させるのがポイントです。
また、なるべく体が偏らないように意識するのもポイントといえます。
座位では、脚を組むと恥骨への負荷が大きくなるため、できるだけ控えるようにしましょう。
●肥満
肥満は骨盤や股関節、膝関節などさまざまな部位に過度な負担を引き起こし、痛みの原因となることがあります。
特に、女性は恥骨の位置が男性より低く傾きが大きいため、過度な体重によるダメージを受けやすいのが特徴です。
●肥満を解消するには
肥満を予防・改善するためには食生活を見直し適正カロリーを厳守して、
かつ適度な運動を行うことが大切です。