恥骨結合炎
「恥骨が痛い」「股関節の付け根に違和感がある」このような症状でお悩みではありませんか?もしかしたら、それは恥骨結合炎かもしれません。
恥骨結合炎は、スポーツ選手だけでなく、一般の方にも起こりうる疾患です。放置すると慢性化し、日常生活に支障をきたすこともあります。
この記事では、恥骨結合炎の症状、原因、治療法、予防法について、専門的な知識と豊富な臨床経験をもとに詳しく解説します。
【恥骨結合炎とは?】
恥骨結合とは、左右の恥骨が軟骨と靭帯で結合している部分です。恥骨結合炎は、この部分に炎症が起こり、痛みなどの症状が現れる疾患です。
【恥骨結合炎の症状】
- 恥骨周辺の痛み(特に運動時)
- 股関節の付け根の痛み
- 鼠径部の痛み
- 内転筋の痛み
- 下腹部痛
- 歩行時の痛み
- 股関節の可動域制限
- 筋力低下
これらの症状は、運動時や特定の動作で悪化することがあります。
【恥骨結合炎の原因】
- スポーツによるオーバーユース(ランニング、サッカー、ラグビーなど)
- 直接的な外傷(打撲、転倒など)
- 妊娠・出産
- 姿勢の悪さ
- 肥満
- 股関節や骨盤の不安定性
特に、スポーツ選手の場合、繰り返しのランニングやキック動作によって恥骨結合に過度な負担がかかり、炎症を引き起こすことがあります。
【恥骨結合炎の診断】
恥骨結合炎の診断は、主に以下の方法で行われます。
- 問診:症状、運動歴、既往歴などを確認
- 触診:恥骨周辺の圧痛、腫脹などを確認
- 画像検査:レントゲン、MRIなどで骨盤の状態を確認
【恥骨結合炎の治療法】
恥骨結合炎の治療は、痛みの程度や原因によって異なります。
1.保存療法
安静:痛みの強い時期は運動を中止し、安静にする
薬物療法:消炎鎮痛剤、湿布などを使用
理学療法(リハビリテーション):ストレッチ、筋力トレーニング、電気治療など
アイシング:炎症を抑えるために患部を冷却
2.外科的療法
保存療法で改善しない場合、手術を検討することがあります。
【恥骨結合炎の予防法】
- 運動前のウォーミングアップと運動後のクールダウンをしっかり行う
- ストレッチや筋力トレーニングで股関節周りの柔軟性と筋力を維持する
- 正しい姿勢を意識する
- 肥満を解消する
- 運動強度を徐々に上げていく
- 体に合った靴を選ぶ
【恥骨結合炎の注意点】
- 自己判断で運動を再開すると、症状が悪化することがあります。必ず医師や理学療法士の指示に従ってください。
- 慢性化すると、治療に時間がかかることがあります。早期に適切な治療を受けることが大切です。
【恥骨結合炎でお悩みの方は、当院へご相談ください】
当院では、恥骨結合炎の専門的な知識と豊富な臨床経験をもとに、患者様一人ひとりに合わせた最適な治療を提供しています。
恥骨の痛みでお悩みの方は、横浜市緑区十日市場・霧が丘のかたの整形外科クリニックにお気軽にご相談ください。