単純性股関節炎
突然に股関節や膝に痛みが起こり、痛くて歩けなくなったり、痛みのために脚をかばって引きずったりします(跛行)。
3~8歳くらいの子どもに多く、風邪をひいた後に起こることもしばしばです。X線写真では特に変化が見られませんが、超音波検査によって、関節内に水が溜まっている状態が認められたりします。
股関節を安静に保ち、歩行させなければ、ほとんどは1週間~10日以内くらいで自然に治ります。
【治療法について】
治療法は、以下の3通りです。
小児期のお子さまが、急に股関節や脚に痛みを感じていたら当院にご相談ください。
- 薬物療法
- 牽引療法
- 理学療法(リハビリテーション)
【予防・改善のために】
単純性股関節炎は原因が不明で予防は難しい病気ですが、通常1週間~10日の安静で速やかに改善するため、心配なものではありません。
痛みがあるうちは安静にすることが最良の予防法です。スポーツはもちろん登園や通学も控え、休ませることが大切です。日常生活においても、股関節から膝関節にかけて負担のかかる動作は避けましょう。