意外と気づかない人体の感覚
二点識別覚という言葉をご存知でしょうか。
二点識別覚とは、体の一部を2箇所同時に触られたとき、それが2つであると感じる感覚のことです。
医療の現場においては、神経障害の検査の際に用いられるもので、上図のように指に2点の針を当てて針が2本指に当たっていると感じとれるかというものです。
一見ごく普通のことのように聞こえますが、これを実際にやってみると2点で皮膚に触っているのに、1点でしか触られていないと感じることがあるのです!
言葉だけでは説明しきれないので実際にやってみましょう!
これは2人でやるとラクチンです。
ペンを2本用意します。
ペンとの間隔を5cm広げてまずは手のひらに押し当てます。2点だと感じとれたら、次は背中に当てます。
今度はペンの間隔を1cmずつ狭くしていき手のひらに押し当て、次に背中に押し当てます。
これを1cmずつ狭くして手のひらと背中を交互に押し当ててみて下さい。
すると、ある一定のペンの間隔の幅で背中は1点でしか押し当てられていないと感じませんか?
これが背中の二点識別覚の限界です!
ではなぜそのようなことが起きるのでしょうか?
その秘密は、、、脳にあるのです!!!
この図は脳を輪切りにしたうちの右半分です。図を見ての通り、顔や寝っ転がってる人が脳の上にへばりついています。これは、より敏感な部位を指しており、絵が大きい部位ほど敏感であるということを意味しています。つまり、指や顔は感覚に敏感なため二点で触られても2点であると感じとりやすいですが、背中は図の絵が大きくない(鈍感)ので二点で触られても1点でしか触られていないと感じてしまうのです。
このように、人の体には不思議な部分がたくさん隠れています。
皆さんも是非やってみてください!
面白いですよーーーー!!!!