腰部脊柱管狭窄症
腰部の脊柱管が何らかの原因で狭くなり、その中を通っている神経が圧迫されることによって様々な症状を招く状態です。一番特徴的な症状は、歩行と休息を繰り返す歩き方(間歇跛行)です。
静かにしているとほとんど症状はありませんが、背筋を伸ばして立っていたり、歩いたりすると、太ももや膝から下に痺れや痛み生じ、歩きづらくなります。しかし、前かがみになったり、腰掛けたりしていると
症状は軽くなります。
【治療法について】
治療といたしましてはして、一般的に保存療法から始めます。
急性期の痛み時には、コルセットを使用し安静を保ち消炎鎮痛剤(湿布)を用いて経過をみます。改善見られない場合には、神経に直接注射することにより痛みを抑えることが出来る神経ブロック注射を行います。
また、上記でも効果が不十分な場合や重症の麻痺を呈している場合は手術療法を選択します。検査入院で脊髄造影検査、病態診断を目的とした神経根ブロックを行い、症状の原因となっている椎間を同定して手術を行います。
治療法は、以下の4通りです。
- 装具療法
- 温熱療法
- 神経ブロック療法
- 外科的療法
【予防・改善のために】
腰部脊柱管の予防には、腰に負担をかける姿勢や動作を避け、背骨を適度に動かすことが大切です。
長時間のデスクワークで猫背の姿勢を続けると、椎間板に負担がかかりずれてしまいます。1時間に1回は立ち上がって歩くようにしましょう。また、背骨を適度に動かすことで、椎間板のずれや背骨の変形を防ぐことができます。腰のストレッチが効果的で、仰向けの状態で膝を抱えて腰を曲げたり、うつ伏せで腰を反らしたりして、背骨を柔らかい状態に保ちましょう。