関節水腫
膝に水が溜まった状態のことで、水とは関節滑液を指します。関節滑液は関節間の摩擦を減らし、
滑らかに動けるようにする潤滑液です。通常、関節滑液は滑膜という部分から適量が分泌され、
やがてリンパ管から吸収されます。しかし、膝関節やその周辺組織に炎症が起きたり、骨が変形して
軟骨同士が擦れたりすると関節内遊離体という異物が関節内に現れ、それを排除するために、
吸収し切れない量の関節液が分泌されるのです。
【治療法について】
膝に水が溜まってしまう原因は様々ですが、痛みの原因は水ではありません。
したがいまして水を抜いただけでは症状の改善は見られません。
あくまでも水がたまる原因となる『滑膜炎』の治療が必要です。
治療法は、以下の4通りです。
- 薬物療法
- 理学療法(リハビリテーション)
- 神経ブロック療法
- 装具療法
【予防・改善のために】
膝に水がたまっているかどうかは、自分では判断しにくいところです。
少しの痛みや違和感、異物感だけであれば、まずは安静にするようにしてください。
膝への負担を和らげ、関節への刺激を軽減させるために、普段からストレッチ運動を行いましょう。
ストレッチは激しく行うのではなく、ゆっくりとしっかり伸びきるように行います。
手軽にできる運動では、屈伸運動やウォーキングがおすすめです。