筋肉が硬い≠力が強い
筋肉が硬ければ力が強い!
この考えはしばしばわかりやすい解釈になりますが、本当の意味では正しいとは言えないということをご存知でしょうか?
筋肉が収縮したときに硬くなる。これは正しいです。
しかし、筋肉がリラックスしている時も硬い。これは、筋肉が何もしなくても固まっている状態といえます。
筋肉の本来の性質は、力を抜いている時は柔らかく、力を入れたときに硬くなります。
これがリラックスしている状態でも起きているということは、筋肉の本来の性質から逸脱しているということになります。
つまり、常に収縮しているので疲れやすくなってしまっているのです。もしくは、筋肉が凝り固まってしまっている状態です。
例えば、腹筋が何もしてなくても硬い場合、腹筋が強いと勘違いしてしまいますが、これは、背中が丸まっていたりすると腹筋が縮こまるのでそのまま固まってしまったという解釈の方がふさわしいです。
腹筋が硬いと背中をまっすぐに伸ばしにくくなり、ある時重いものを持ったときに無理矢理背中を伸ばそうとした拍子に腰痛を引き起こしやすくなります。
筋肉が硬いということは、そのくらい恐ろしいことなのです。
では、硬い筋肉に対してどのように対処すればよいか
それは、以前お伝えしたように、筋肉を軽く掴んでゆらして下さい。
縮みやすく伸びやすいという筋肉本来の能力を取り戻すために、外力として筋肉を揺らしてあげることで、再び柔らかさを取り戻してきます。
硬さが時には体の弊害になるということを充分に理解したうえで筋トレに励みましょう!