肩こり
【肩こりとは】
肩こりは、首から肩にかけての筋肉が緊張し、痛みや不快感が生じる状態です。日本人の多くが経験する一般的な症状で、特に女性に多くみられます。肩こりは、病気ではありませんが、放置すると吐き気や頭痛などを引き起こすこともあります。
【原因】
肩こりの原因は様々ですが、主なものとしては以下のものが挙げられます。
- デスクワーク:長時間同じ姿勢での作業は、首や肩の筋肉を緊張させます。
- 猫背:姿勢が悪いと、首や肩に負担がかかりやすくなります。
- 運動不足:運動不足は、筋肉の血行を悪くし、肩こりを引き起こしやすくします。
- 冷え性:体が冷えると、筋肉が緊張しやすくなります。
- ストレス:精神的なストレスは、筋肉を緊張させ、肩こりを悪化させます。
【症状】
主な症状は、首や肩の筋肉の張りや痛みです。 その他にも、以下のような症状が現れることがあります。
- 頭痛
- 吐き気
- めまい
- 腕の痺れ
【検査・診断】
肩こりの診断には、問診や触診が重要です。問診では、痛みの部位や程度、発症時期などを詳しくお伺いします。触診では、肩や首の筋肉の緊張状態を確認します。通常、肩こり自体に特別な検査は必要ありません。しかし、症状が続く場合や悪化する場合は、他の病気が隠れている可能性も考慮し、医療機関を受診しましょう。
【治療】
肩こりの治療は、保存療法が基本となります。
- 温熱療法:蒸しタオルやカイロなどで患部を温めると、血行が良くなり、筋肉の緊張が和らぎます。
- マッサージ:マッサージは、筋肉の緊張を和らげ、血行を促進する効果があります。
- 運動療法:ストレッチや軽い運動は、筋肉の柔軟性を高め、肩こりを予防する効果があります。
- 薬物療法:痛み止めや湿布などを用いることで、痛みを和らげることができます。
【予防】
肩こりの予防には、以下の点に注意することが大切です。
- 正しい姿勢:正しい姿勢を保つように心がけましょう。
- 適度な運動:適度な運動は、筋肉の血行を良くし、肩こりを予防します。
- ストレッチ:こまめなストレッチは、筋肉の柔軟性を保ち、肩こりを予防します。
- 温める:体を冷やさないように、特に首や肩を温めましょう。
- ストレス解消:ストレスを溜め込まず、自分なりのリラックス方法を見つけましょう。
- バランスの取れた食事:バランスの取れた食事は、健康な体を作り、肩こりを予防します。
【当院での治療】
当院では、肩こりの治療として、薬物療法、リハビリテーション、マッサージなどを行っています。理学療法士によるリハビリテーションでは、肩甲骨周囲の筋肉をほぐし、正しい姿勢や体の使い方を指導いたします。
【よくある質問】
Q:肩こりは治りますか?
A:肩こりは、原因や症状によって異なりますが、適切な治療と予防を行うことで改善が期待できます。
Q:肩こりを放置するとどうなりますか?
A:肩こりを放置すると、吐き気や頭痛、腕の痺れなどの症状が現れることがあります。また、慢性的な痛みとなり、日常生活に支障をきたすこともあります。
Q:肩こりに良い運動はありますか?
A:ストレッチや軽い運動は、筋肉の柔軟性を高め、肩こりを予防する効果があります。

