意外と知らない松葉杖の使い方
松葉杖もよく耳にする補助具ですが、これも正しい使い方があります。
松葉杖といえば、握るところがあって更にその上にもう一本脇で体重をかけるような部分もありますよね。
また、1本で使う方もいれば2本で使う方もいます。これはよく考えてみるとなんで?って思いますよね!
松葉杖は、T字の形をした一般的な杖よりも痛みのある脚への体重がかかるのを減らしてくれます。そのためのプラスαが脇の下にくる支えです。
脇の下の支えといっても、この支えにガッツリ脇で体重をかけてはダメです!!!
脇には大事な血管や神経が通っている為、圧迫して痺れを起こす原因になります!!!
この脇の支えの高さは、指3本入るくらいの高さがちょうどいいです。
握るところの高さは杖と同様、手首の高さです。
高さが揃ったら今度は使い方です!!
ポイントは脇の支え!
脇の支えは、脇で挟むようにして、その状態で腕で杖を操作します。
片方に持つ場合は痛めた足と反対側の手に持ちます。
そしてもう一つ!
杖→痛い脚→健常な脚 の順で歩くのが大前提です!
(例外あり)
両松葉杖の場合でも同じです。
両松葉杖→痛い脚→健常な脚
痛みが強く、ゆっくり歩くことで精一杯になる方もいらっしゃると思います。その場合は、杖を出した次の痛みのある脚は、杖を越さないように出しましょう。杖を越して脚を出すと、痛みのある脚にかなりの体重をかけなければいけなくなります。
杖を使うということは、今まで通りの生活の質に近づけるための手段である、ということになります。
ですので、決して杖で人を殴ったり、遊び道具にはしないようにしましょう。
当院にて、様々なシチュエーションの杖の使い方の指導をしておりますので、使い方について疑問に思う点がありましたら、我々理学療法士にお聞きください!