外反母趾の治療は整形外科へ!横浜市緑区の整形外科が解説
「もしかして外反母趾かも?」と感じたら、ぜひ整形外科を受診してください。足の親指の付け根が「く」の字に変形し、痛みや歩きにくさを感じる外反母趾は、放っておくと悪化するだけでなく、膝や腰など全身の不調につながることもあります。
このコラムでは、外反母趾の原因から、整形外科で行われる専門的な治療法、そして日常生活でできる対策まで、詳しく解説します。
外反母趾とは? 症状とチェックリスト
外反母趾とは、足の親指が小指側に曲がり、親指の付け根の骨が飛び出してしまう状態です。この突出した部分が靴と擦れることで炎症を起こし、痛みが生じます。進行すると、親指の付け根だけでなく、足の裏や他の指にも痛みが出たり、タコや魚の目ができやすくなったりします。
<こんな症状はありませんか?外反母趾チェックリスト>
- 足の親指の付け根が飛び出している
- 親指が人差し指のほうに曲がっている
- 足の親指の付け根が痛い、腫れている
- 靴を履くと特定の場所が当たる、痛む
- 足の指の付け根にタコや魚の目がある
- 長時間歩くと足が疲れる、痛む
- バランスが取りにくい、つまづきやすい
もし一つでも当てはまるものがあれば、外反母趾の可能性があります。
外反母趾の原因は? 女性に多いのはなぜ?
外反母趾は、遺伝的要因だけでなく、日常生活の習慣が大きく影響します。
- 合わない靴:
- ヒールの高い靴: つま先に重心がかかり、足の指が圧迫されます。
- 先の細い靴: 指が窮屈になり、変形を助長します。
- サイズの合わない靴: 足が靴の中で動きすぎたり、逆に締め付けられたりすることで、足への負担が増します。
- 足の筋力低下・アーチの崩れ:
- 運動不足などにより足裏のアーチを支える筋力が低下すると、足の骨格が不安定になり、変形しやすくなります。
- 遺伝的要因:
- 足の骨格や関節の柔らかさなど、体質的な要因も関係することがあります。
- 生活習慣:
- 長時間の立ち仕事や、フローリングなど硬い床での生活も足に負担をかけることがあります。
特に女性に外反母趾が多いのは、ハイヒールや先の細い靴を履く機会が多いこと、また男性に比べて関節が柔らかい傾向があることなどが挙げられます。
整形外科での外反母趾の治療法
整形外科では、外反母趾の進行度や痛みの程度に合わせて、様々な治療法を組み合わせて行います。
1. 保存療法(手術をしない治療)
多くの外反母趾は、まず保存療法から始めます。
- 靴の指導・インソールの作成:
- 最も重要となるのが、足に合った靴選びです。当院では、足の専門家が患者さんの足の形や歩き方に合わせて、適切な靴選びのアドバイスを行います。
- さらに、足裏のアーチをサポートし、足への負担を軽減するオーダーメイドのインソール(足底板)を作成することもあります。インソールは、足のバランスを整え、痛みを和らげる効果が期待できます。
- 運動療法:
- 足指の体操や、足裏の筋肉を鍛える運動を行うことで、足の機能を改善し、変形の進行を抑制します。具体的な運動方法は、患者さんの状態に合わせて指導します。
- 薬物療法・物理療法:
- 痛みが強い場合には、炎症を抑える内服薬や外用薬を使用したり、温熱療法や電気療法などの物理療法を行ったりすることもあります。
- 装具療法:
- 夜間装具や、日中の足指を広げるためのサポーターなども、痛みの軽減や変形の進行抑制に用いられることがあります。
2. 手術療法
保存療法で改善が見られない場合や、痛みが強く日常生活に支障をきたす場合には、手術を検討します。外反母趾の手術は、変形した骨を正しい位置に戻し、足の機能を回復させることを目的とします。
手術の方法は様々で、患者さんの足の状態や変形の程度によって最適な術式を選択します。当院では、患者さん一人ひとりの状態を詳しく診察し、メリット・デメリットを丁寧に説明した上で、手術の必要性や術式についてご提案します。
手術と聞くと不安に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、近年は患者さんへの負担が少ない手術方法も増えており、術後のリハビリテーションもしっかりサポートさせていただきます。
日常生活でできる外反母趾対策
整形外科での治療と並行して、ご自身でも日々の生活で外反母趾対策を行うことが大切です。
- 適切な靴選び:
- ヒールの高さは3cm以内、つま先にゆとりのあるものを選びましょう。
- 足の甲をしっかり固定できる紐靴やマジックテープ式のものがおすすめです。
- 靴を試着する際は、必ず両足で履き、店内を少し歩いてみて、違和感がないか確認しましょう。
- 足指を鍛える運動:
- 「グー・チョキ・パー」の足指体操を毎日行いましょう。
- タオルギャザー(床に置いたタオルを足指でたぐり寄せる運動)も効果的です。
- 足のケア:
- お風呂で足全体をマッサージしたり、足指を広げたりするのも良いでしょう。
- タコや魚の目がある場合は、ご自身で無理に削らず、専門医に相談しましょう。
外反母趾の治療は横浜市緑区のかたの整形外科クリニックへ!
「外反母趾くらいで病院に行くのは…」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、外反母趾は放置すると悪化し、日常生活に大きな影響を及ぼす可能性があります。
整形外科では、足の専門知識を持った医師が、正確な診断を行い、患者さん一人ひとりに合わせた最適な治療計画を提案します。また、手術が必要な場合でも、安全で適切な術式を選択し、術後のリハビリテーションまで一貫してサポートできるのが整形外科の強みです。
足の痛みや変形でお悩みの方は、決して我慢せず、お気軽に当院整形外科にご相談ください。早期発見・早期治療が、快適な足元を取り戻すための第一歩です。
ご自身の足の状態について、何かご不明な点やご不安なことがございましたら、いつでもお問い合わせください。