首・肩の痛みについて
当院では、経験豊富な専門医が患者様一人ひとりの症状を丁寧に診察し、原因を特定します。診断に基づき、最適な治療法 をご提案いたします。
長時間のデスクワークやスマートフォンの使用、ストレス、加齢など、首や肩の痛みには様々な原因があります。単なる「こり」と放置すると、神経痛や手のしびれ、頭痛などに発展することもあります。
当院では、丁寧な問診とレントゲン・MRI(必要に応じて提携機関)などの精密検査で痛みの原因を正確に特定。薬物療法や物理療法に加え、理学療法士による個別リハビリテーションで、痛みの根本改善と再発予防を目指します。四十肩・五十肩、頸椎ヘルニアなど、つらい首・肩の症状でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
主な疾患
頸椎症
頸椎症とは、加齢に伴い頸椎(首の骨)や椎間板(骨と骨の間にあるクッション)が変形し、神経や脊髄が圧迫されることで、様々な症状を引き起こす疾患です。中高年に多くみられますが、最近ではスマーとフォンの普及により若い人にも増えています。
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肩関節周囲炎
肩関節周囲炎とは
肩関節周囲炎は、肩関節の痛みと運動制限を引き起こす疾患の総称です。一般的には「五十肩」として知られており、40~50歳代に多くみられます。原因はまだ完全には解明されていませんが、加齢による腱板の変性や、肩関節周囲の炎症などが考えられています。肩関節周囲炎は、自然に治ることもありますが、放置すると症状が慢性化し、日常生活に支障をきたすことがあります。
原因
原因は明確には解明されていませんが、加齢に伴う腱板の変性や、肩関節周囲の組織の炎症が関与していると考えられています。また、姿勢の悪さや運動不足、ストレスなども影響を与える可能性があります。
症状
主な症状は、肩の痛みと運動制限です。痛みは、安静時や夜間に強くなることが多く、腕を上げたり、後ろに回したりすると、特に痛みを感じます。また、肩関節の可動域が制限され、日常生活動作(着替え、洗髪、など)が困難になることもあります。肩関節周囲炎は、痛みや可動域制限の程度によって、3つの病期に分けられます。
- 急性期:激しい痛みと炎症が起こり、安静時にも痛みが続く。
- 慢性期:痛みは軽減するが、可動域制限が残る。
- 回復期:痛みや可動域制限が徐々に改善する。
検査・診断
肩関節周囲炎の診断には、レントゲン検査が有用です。レントゲン検査では、骨や関節の異常を確認することができます。また、問診や触診も診断の重要な手がかりとなります。問診では、痛みの部位や程度、発症時期などを詳しくお伺いします。触診では、肩関節の可動域や圧痛の有無などを確認します。肩関節周囲炎に似た疾患(腱板断裂、石灰沈着性腱板炎、など)との鑑別も重要です。
治療
肩関節周囲炎の治療は、保存療法が基本となります。保存療法では、薬物療法、リハビリテーション、注射療法などを行います。
- 薬物療法:痛み止めや消炎鎮痛剤などを用いて、痛みを和らげます。
- リハビリテーション:肩関節の可動域を改善し、筋肉を強化します。
- 注射療法:炎症を抑えるために、ステロイド注射を行うことがあります。
予防
肩関節周囲炎の予防には、以下の点に注意することが大切です。
- 適切な運動:肩関節に負担のかからない運動を心がけましょう。
- バランスの取れた食事:カルシウムやビタミンDを積極的に摂取しましょう。
- 冷え対策:肩を冷やさないように、保温に気を配りましょう。
- ストレス解消:ストレスを溜め込まず、リラックスできる時間を取りましょう。
- 姿勢改善:正しい姿勢を保つように心がけましょう。
当院での治療
当院では、肩関節周囲炎の治療として、薬物療法、リハビリテーション、注射療法などを行っています。理学療法士によるリハビリテーションでは、肩関節の可動域改善や筋力強化訓練など、患者さんの状態に合わせた適切なメニューを作成いたします。
よくある質問
- 肩関節周囲炎は自然に治りますか?
- はい、自然に治ることもあります。しかし、放置すると症状が慢性化することがあります。
- 肩関節周囲炎は再発しますか?
- 再発する可能性もあります。予防策を心がけ、定期的な検診を受けましょう。
- どのような運動が肩関節周囲炎に良いですか?
- 肩に負担のかからない運動、例えば、ラジオ体操やストレッチなどが良いでしょう。
石灰沈着性腱板炎
石灰沈着性腱板炎とは
石灰沈着性腱板炎は、肩関節の腱板内にリン酸カルシウムの結晶が沈着し、炎症を引き起こす疾患です。40~50歳代の女性に多くみられ、加齢やホルモンバランスの変化、カルシウム不足などが原因として考えられています。腱板とは、肩関節を動かす4つの筋肉(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)であり、骨と筋肉をつなぐ組織です。この腱板に石灰が沈着することで、肩の痛みや運動制限が生じます。石灰沈着のメカニズムはまだ解明されていませんが、自然に消失することもあります。
原因
原因ははっきり分かっていませんが、40~50歳代の女性に多く見られることから、加齢やホルモンバランスの変化が関与していると考えられています。また、腱板の血流不足や、腱板への負荷も影響している可能性があります。
症状
主な症状は、肩の激しい痛みと運動制限です。痛みは安静時や夜間に強くなることが多く、日常生活に支障をきたすほど激しい痛みが生じることもあります。石灰沈着性腱板炎の初期は非常に強い痛みが出ますが、そのような激しい痛みがずっと続くことはほとんどありません。しかし、激しい痛みが治まっても、中程度の鈍い痛みが続いてしまう人もいます。また、石灰が腱板内で徐々に大きくなると、痛みや炎症が悪化する可能性があります。石灰沈着性腱板炎は、一般的な内服や注射で9割の人が改善しますが、一部の人では痛みが長引いてしまうことが知られています。
検査・診断
石灰沈着性腱板炎の診断には、レントゲン検査が有用です。レントゲン検査では、腱板内に石灰の影が確認できます。石灰沈着性腱板炎に特徴的な所見として、石灰の大きさや性状、腱板との位置関係などが挙げられます。また、問診や触診も診断の重要な手がかりとなります。問診では、痛みの部位や程度、発症時期などを詳しくお伺いします。触診では、肩関節の可動域や圧痛の有無などを確認します。必要に応じて、超音波検査を行うこともあります。超音波検査では、石灰の大きさや性状、腱板の状態などを詳しく観察することができます。
治療
石灰沈着性腱板炎の治療は、保存療法が基本となります。保存療法では、薬物療法、リハビリテーション、注射療法などを行います。
- 薬物療法:痛み止めや消炎鎮痛剤などを用いて、痛みを和らげます。
- リハビリテーション:肩関節の可動域を改善し、筋肉を強化します。
- 注射療法:炎症を抑えるために、ステロイド注射を行うことがあります。
- 体外衝撃波:石灰を破壊し、吸収を促進する治療法です。
- 手術療法:保存療法で改善が見られない場合、手術で石灰を摘出することがあります。
予防
石灰沈着性腱板炎の予防には、以下の点に注意することが大切です。
- 適切な運動:肩関節に負担のかからない運動を心がけましょう。
- バランスの取れた食事:カルシウムやビタミンDを積極的に摂取しましょう。
- 冷え対策:肩を冷やさないように、保温に気を配りましょう。
- ストレス解消:ストレスを溜め込まず、リラックスできる時間を取りましょう。
- 姿勢改善:正しい姿勢を保つように心がけましょう。
当院での治療
当院では、石灰沈着性腱板炎の治療として、薬物療法、リハビリテーション、注射療法などを行っています。理学療法士によるリハビリテーションでは、肩関節の可動域改善や筋力強化訓練など、患者さんの状態に合わせた適切なメニューを作成いたします。
よくある質問
- 石灰沈着性腱板炎は自然に治りますか?
- はい、自然に消失することもあります。しかし、痛みが続く場合は、適切な治療が必要です。
- 石灰沈着性腱板炎は再発しますか?
- 再発する可能性もあります。予防策を心がけ、定期的な検診を受けましょう。
- どのような運動が石灰沈着性腱板炎に良いですか?
- 肩に負担のかからない運動、例えば、ラジオ体操やストレッチなどが良いでしょう。
腱板断裂
腱板断裂とは
腱板とは、肩関節を動かす4つの筋肉(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)とその腱であり、上腕骨と肩甲骨をつないでいます。この腱板が、加齢による変性や外傷などによって、部分的に、あるいは完全に断裂した状態を腱板断裂といいます。40歳以上の中高年に多くみられますが、若い人でもスポーツや事故などにより起こることがあります。
原因
原因は様々ですが、主なものとしては以下の点が挙げられます。
- 加齢による腱の脆弱化:加齢に伴い、腱の柔軟性や強度が失われ、断裂しやすくなります。
- 外傷:転倒やスポーツなどで肩に強い衝撃が加わることで、腱板が断裂することがあります。
- 使いすぎ:肩を過度に使い続けることで、腱板に負担がかかり、断裂のリスクが高まります。
- 血流不足:腱板への血流が不足すると、組織が弱くなり、断裂しやすくなります。
これらの原因が複合的に関与し、腱板断裂を引き起こすと考えられています。
症状
主な症状は、肩の痛みと運動制限です。痛みは、腕を上げたり、後ろに回したりするときに強くなることが多く、夜間痛や安静時痛を伴うこともあります。また、肩関節の可動域が制限され、腕を上げることができなくなる、力が入りにくくなるなどの症状が現れることもあります。断裂の程度によっては、痛みがない場合もあります。
検査・診断
腱板断裂の診断には、レントゲン検査、エコー検査、MRI検査が有用です。レントゲン検査では、骨や関節の異常を確認することができます。エコー検査ではレントゲンでは見えない軟部組織の異常を確認、MRI検査では腱板の変性や損傷部位や程度を確認します。また、問診や触診も診断の重要な手がかりとなります。問診では、痛みの部位や程度、発症時期などを詳しくお伺いします。触診では、肩関節の可動域や圧痛の有無などを確認します。腱板断裂に似た疾患(肩関節周囲炎、石灰沈着性腱板炎、など)との鑑別も重要です。
治療
腱板断裂の治療は、保存療法が基本となります。保存療法では、薬物療法、リハビリテーション、注射療法などを行います。
- 薬物療法:痛み止めや消炎鎮痛剤などを用いて、痛みを和らげます。
- リハビリテーション:肩関節の可動域を改善し、筋肉を強化します。
- 注射療法:炎症を抑えるために、ステロイド注射を行うことがあります。
保存療法で症状が改善しない場合は、手術療法が検討されます。手術では、断裂した腱板を縫い合わせます。
予防
腱板断裂の予防には、以下の点に注意することが大切です。
- 適切な運動:肩関節に負担のかからない運動を心がけましょう。
- バランスの取れた食事:カルシウムやビタミンDを積極的に摂取しましょう。
- 冷え対策:肩を冷やさないように、保温に気を配りましょう。
- ストレス解消:ストレスを溜め込まず、リラックスできる時間を取りましょう。
- 姿勢改善:正しい姿勢を保つように心がけましょう。
当院での治療
当院では、腱板断裂の治療として、薬物療法、リハビリテーション、注射療法などを行っています。理学療法士によるリハビリテーションでは、肩関節の可動域改善や筋力強化訓練など、患者さんの状態に合わせた適切なメニューを作成いたします。
よくある質問
- 腱板断裂は自然に治りますか?
- 腱板は自然にはくっつきません。しかし、リハビリテーションで肩の機能を取り戻せる場合があります。
- 腱板断裂を放置するとどうなりますか?
- 痛みや運動制限が続き、日常生活に支障をきたすことがあります。
- どのような運動が腱板断裂に良いですか?
- 専門家の指導のもと、肩に負担のかからない運動を行うようにしましょう
肩こり
肩こりとは
肩こりは、首から肩にかけての筋肉が緊張し、痛みや不快感が生じる状態です。日本人の多くが経験する一般的な症状で、特に女性に多くみられます。肩こりは、病気ではありませんが、放置すると吐き気や頭痛などを引き起こすこともあります。
原因
肩こりの原因は様々ですが、主なものとしては以下のものが挙げられます。
- デスクワーク:長時間同じ姿勢での作業は、首や肩の筋肉を緊張させます。
- 猫背:姿勢が悪いと、首や肩に負担がかかりやすくなります。
- 運動不足:運動不足は、筋肉の血行を悪くし、肩こりを引き起こしやすくします。
- 冷え性:体が冷えると、筋肉が緊張しやすくなります。
- ストレス:精神的なストレスは、筋肉を緊張させ、肩こりを悪化させます。
症状
主な症状は、首や肩の筋肉の張りや痛みです。 その他にも、以下のような症状が現れることがあります。
- 頭痛
- 吐き気
- めまい
- 腕の痺れ
検査・診断
肩こりの診断には、問診や触診が重要です。問診では、痛みの部位や程度、発症時期などを詳しくお伺いします。触診では、肩や首の筋肉の緊張状態を確認します。通常、肩こり自体に特別な検査は必要ありません。しかし、症状が続く場合や悪化する場合は、他の病気が隠れている可能性も考慮し、医療機関を受診しましょう。
治療
肩こりの治療は、保存療法が基本となります。
- 温熱療法:蒸しタオルやカイロなどで患部を温めると、血行が良くなり、筋肉の緊張が和らぎます。
- マッサージ:マッサージは、筋肉の緊張を和らげ、血行を促進する効果があります。
- 運動療法:ストレッチや軽い運動は、筋肉の柔軟性を高め、肩こりを予防する効果があります。
- 薬物療法:痛み止めや湿布などを用いることで、痛みを和らげることができます。
予防
肩こりの予防には、以下の点に注意することが大切です。
- 正しい姿勢:正しい姿勢を保つように心がけましょう。
- 適度な運動:適度な運動は、筋肉の血行を良くし、肩こりを予防します。
- ストレッチ:こまめなストレッチは、筋肉の柔軟性を保ち、肩こりを予防します。
- 温める:体を冷やさないように、特に首や肩を温めましょう。
- ストレス解消:ストレスを溜め込まず、自分なりのリラックス方法を見つけましょう。
- バランスの取れた食事:バランスの取れた食事は、健康な体を作り、肩こりを予防します。
当院での治療
当院では、肩こりの治療として、薬物療法、リハビリテーション、マッサージなどを行っています。理学療法士によるリハビリテーションでは、肩甲骨周囲の筋肉をほぐし、正しい姿勢や体の使い方を指導いたします。
よくある質問
- 肩こりは治りますか?
- 肩こりは、原因や症状によって異なりますが、適切な治療と予防を行うことで改善が期待できます。
- 肩こりを放置するとどうなりますか?
- 肩こりを放置すると、吐き気や頭痛、腕の痺れなどの症状が現れることがあります。また、慢性的な痛みとなり、日常生活に支障をきたすこともあります。
- 肩こりに良い運動はありますか?
- ストレッチや軽い運動は、筋肉の柔軟性を高め、肩こりを予防する効果があります。
頸椎症(変形性頸椎症)
頸椎症とは
頸椎症とは、加齢に伴い頸椎(首の骨)や椎間板(骨と骨の間にあるクッション)が変形し、神経や脊髄が圧迫されることで、様々な症状を引き起こす疾患です。中高年に多くみられますが、最近ではスマホの普及により若い人にも増えています。
原因
主な原因は、加齢による頸椎や椎間板の変性です。 その他にも、以下のようなものが原因として考えられます。
- 姿勢の悪さ:猫背や前かがみの姿勢は、頸椎に負担をかけます。
- 長時間同じ姿勢:デスクワークやスマホの使い過ぎは、頸椎の筋肉を緊張させます。
- 運動不足:運動不足は、頸椎の柔軟性を低下させます。
- 外傷:過去の首の怪我も、頸椎症の発症リスクを高めることがあります。
症状
主な症状は、首の痛みや凝りです。その他にも、以下のような症状が現れることがあります。
- 肩や腕の痛み
- 手の痺れ
- めまい
- ふらつき
- 歩行障害
症状は、神経の圧迫部位や程度によって異なります。
検査・診断
頸椎症の診断には、レントゲン検査が有用です。レントゲン検査では、頸椎の変形や椎間板の狭小化などを確認することができます。また、問診や触診も診断の重要な手がかりとなります。問診では、痛みの部位や程度、発症時期などを詳しくお伺いします。触診では、首の可動域や圧痛の有無などを確認します。
治療
頸椎症の治療は、保存療法が基本となります。
- 薬物療法:痛み止めや消炎鎮痛剤などを用いて、痛みを和らげます。
- リハビリテーション:頸椎の可動域を改善し、筋肉を強化します。
- 装具療法:頸椎カラーなどを用いて、頸椎を安静に保ちます。
- 神経ブロック注射:痛みが強い場合、神経ブロック注射を行うことがあります。
保存療法で症状が改善しない場合は、手術療法が検討されます。手術では、圧迫している部分を取り除き、神経や脊髄の圧迫を解除します。
予防
頸椎症の予防には、以下の点に注意することが大切です。
- 正しい姿勢:正しい姿勢を保つように心がけましょう。
- 適度な運動:適度な運動は、頸椎の柔軟性を高め、筋肉を強化します。
- ストレッチ:こまめなストレッチは、頸椎の筋肉をほぐし、柔軟性を保ちます。
- 温める:体を冷やさないように、特に首を温めましょう。
- 休憩を挟む:長時間同じ姿勢での作業は避け、こまめに休憩を挟みましょう。
当院での治療
当院では、頸椎症の治療として、薬物療法、リハビリテーション、装具療法などを行っています。理学療法士によるリハビリテーションでは、頸椎の可動域改善や筋力強化訓練など、患者さんの状態に合わせた適切なメニューを作成いたします。
よくある質問
- 頸椎症は治りますか?
- 頸椎症は、適切な治療と予防を行うことで、症状を改善することができます。
- 頸椎症を放置するとどうなりますか?
- 頸椎症を放置すると、症状が悪化し、日常生活に支障をきたすことがあります。
- どのような運動が頸椎症に良いですか?
- 首に負担のかからないストレッチや軽い運動が良いでしょう。
頸椎捻挫(寝違え、むち打ち症)
頸椎捻挫とは
頸椎捻挫は、首の骨(頸椎)やその周辺組織が、外部からの衝撃によって損傷するケガです。一般的には「寝違え」や「むち打ち症」として知られています。
原因
主な原因は、以下の通りです。
- 交通事故:追突事故などで、首が前後に大きく揺さぶられることで起こります。
- スポーツ外傷:転倒や衝突などにより、首に強い力が加わることで起こります。
- 転落事故:高所からの転落などにより、首を痛めることがあります。
- 日常生活での不自然な姿勢:睡眠時の姿勢が悪かったり、長時間同じ姿勢での作業を続けたりすることも、寝違えの原因となることがあります。
症状
主な症状は、首の痛みです。 その他にも、以下のような症状が現れることがあります。
- 首の運動制限
- 肩や背中の痛み
- 頭痛
- 吐き気
- めまい
- 手足の痺れ
症状の程度は、損傷の度合いによって異なります。
検査・診断
頸椎捻挫の診断には、問診や触診が重要です。問診では、受傷時の状況や症状について詳しくお伺いします。触診では、首の可動域や圧痛の有無などを確認します。レントゲン検査で骨折の有無を確認することもあります。
治療
頸椎捻挫の治療は、保存療法が基本となります。
- 安静:受傷直後は、首を安静に保つことが大切です。
- 薬物療法:痛み止めや湿布などを用いて、痛みを和らげます。
- リハビリテーション:症状が落ち着いてきたら、首の可動域を改善するためのリハビリテーションを行います。
- 装具療法:頸椎カラーなどを用いて、首を安静に保つことがあります。
予防
頸椎捻挫の予防には、以下の点に注意することが大切です。
- 正しい姿勢:正しい姿勢を保つように心がけましょう。
- 適度な運動:適度な運動は、首の筋肉を柔軟にし、怪我を予防します。
- ストレッチ:こまめなストレッチは、首や肩の筋肉をほぐし、柔軟性を保ちます。
- 安全運転:交通事故に遭わないよう、安全運転を心がけましょう。
当院での治療
当院では、頸椎捻挫の治療として、薬物療法、リハビリテーション、装具療法などを行っています。理学療法士によるリハビリテーションでは、首の可動域改善や筋力強化訓練など、患者さんの状態に合わせた適切なメニューを作成いたします。
よくある質問
- 寝違えは放置しても治りますか?
- 軽度の寝違えは、数日程度で自然に治ることもあります。しかし、痛みが続く場合や悪化する場合は、医療機関を受診しましょう。
- むち打ち症は後遺症が残りますか?
- むち打ち症の後遺症は、適切に治療を行わないと残る可能性があります。
- どのような運動が頸椎捻挫に良いですか?
- 専門家の指導のもと、首に負担のかからないストレッチや軽い運動を行うようにしましょう。
頸椎椎間板ヘルニア
頸椎椎間板ヘルニアとは
頸椎椎間板ヘルニアは、首の骨(頸椎)の間にある椎間板という組織が変性し、飛び出すことで神経や脊髄を圧迫し、痛みや痺れなどの症状を引き起こす疾患です。30~50歳代に多くみられます。
原因
主な原因は、加齢による椎間板の変性です。その他にも、以下のものが原因として考えられます。
- 姿勢の悪さ:猫背や前かがみの姿勢は、頸椎に負担をかけます。
- 長時間同じ姿勢:デスクワークやスマホの使い過ぎは、頸椎の筋肉を緊張させます。
- 運動不足:運動不足は、頸椎の柔軟性を低下させます。
- 外傷:過去の首の怪我も、頸椎椎間板ヘルニアの発症リスクを高めることがあります。
症状
主な症状は、首の痛みや肩こりです。その他にも、以下のような症状が現れることがあります。
- 腕や手の痺れ
- 手の力の低下
- めまい
- ふらつき
- 歩行障害
症状は、ヘルニアの大きさや神経の圧迫部位によって異なります。
検査・診断
頸椎椎間板ヘルニアの診断には、レントゲン検査、MRI検査が有用です。レントゲン検査では、頸椎の変形や椎間板の狭小化などを確認することができます。MRI検査では椎間板の変性やヘルニアの部位、神経の圧迫の程度などを確認します。また、問診や触診も診断の重要な手がかりとなります。問診では、痛みの部位や程度、発症時期などを詳しくお伺いします。触診では、首の可動域や圧痛、神経症状の有無などを確認します。
治療
頸椎椎間板ヘルニアの治療は、保存療法が基本となります。
- 薬物療法:痛み止めや消炎鎮痛剤などを用いて、痛みを和らげます。
- リハビリテーション:頸椎の可動域を改善し、筋肉を強化します。
- 装具療法:頸椎カラーなどを用いて、頸椎を安静に保ちます。
保存療法で症状が改善しない場合は、手術療法が検討されます。手術では、飛び出した椎間板の一部を取り除き、神経の圧迫を解除します。
予防
頸椎椎間板ヘルニアの予防には、以下の点に注意することが大切です。
- 正しい姿勢:正しい姿勢を保つように心がけましょう。
- 適度な運動:適度な運動は、頸椎の柔軟性を高め、筋肉を強化します。
- ストレッチ:こまめなストレッチは、頸椎の筋肉をほぐし、柔軟性を保ちます。
- 温める:体を冷やさないように、特に首を温めましょう。
- 休憩を挟む:長時間同じ姿勢での作業は避け、こまめに休憩を挟みましょう。
当院での治療
当院では、頸椎椎間板ヘルニアの治療として、薬物療法、リハビリテーション、装具療法などを行っています。理学療法士によるリハビリテーションでは、頸椎の可動域改善や筋力強化訓練など、患者さんの状態に合わせた適切なメニューを作成いたします。
よくある質問
- 頸椎椎間板ヘルニアは治りますか?
- 適切な治療を行うことで、症状を改善することができます。
- 頸椎椎間板ヘルニアを放置するとどうなりますか?
- 症状が悪化し、日常生活に支障をきたすことがあります。
頸肩腕症候群
頸肩腕症候群とは
頸肩腕症候群とは、首、肩、腕にかけて痛みや痺れなどの症状が現れる状態を指します。特定の病名を指すのではなく、様々な原因によって引き起こされる症状の総称です。
原因
原因は多岐にわたりますが、主なものとしては以下のものが挙げられます。
- 頸椎の異常:頸椎椎間板ヘルニアや頸椎症など
- 肩関節の異常:肩関節周囲炎や腱板断裂など
- 胸郭出口症候群:鎖骨や肋骨と筋肉・靭帯の間で神経や血管が圧迫される
- 姿勢の悪さ:猫背や前かがみの姿勢は、首や肩に負担をかけます。
- 長時間同じ姿勢:デスクワークやスマホの使い過ぎは、筋肉を緊張させます。
- ストレス:精神的なストレスは、筋肉を緊張させ、症状を悪化させます。
症状
主な症状は、首、肩、腕の痛みや痺れです。その他にも、以下のような症状が現れることがあります。
- 頭痛
- めまい
- 吐き気
- 腕の重だるさ
- 手の痺れ
- 集中力低下
症状は、原因によって異なります。
検査・診断
頸肩腕症候群の診断には、問診や触診が重要です。問診では、痛みの部位や程度、発症時期などを詳しくお伺いします。触診では、首や肩の可動域や圧痛の有無などを確認します。レントゲン検査で骨や関節の状態を確認したり、神経学的検査で神経の圧迫の有無を確認したりすることもあります。
治療
頸肩腕症候群の治療は、原因によって異なります。
- 保存療法:薬物療法、リハビリテーション、装具療法などを行います。
- 手術療法:保存療法で改善が見られない場合、手術が検討されることがあります。
予防
頸肩腕症候群の予防には、以下の点に注意することが大切です。
- 正しい姿勢:正しい姿勢を保つように心がけましょう。
- 適度な運動:適度な運動は、筋肉の柔軟性を高め、血行を促進します。
- ストレッチ:こまめなストレッチは、筋肉をほぐし、柔軟性を保ちます。
- 温める:体を冷やさないように、特に首や肩を温めましょう。
- 休憩を挟む:長時間同じ姿勢での作業は避け、こまめに休憩を挟みましょう。
- ストレス解消:ストレスを溜め込まず、自分なりのリラックス方法を見つけましょう。
当院での治療
当院では、頸肩腕症候群の治療として、薬物療法、リハビリテーション、装具療法などを行っています。理学療法士によるリハビリテーションでは、首や肩の可動域改善や筋力強化訓練など、患者さんの状態に合わせた適切なメニューを作成いたします。
よくある質問
- 頸肩腕症候群は治りますか?
- 原因や症状によって異なりますが、適切な治療を行うことで改善が期待できます。
- 頸肩腕症候群を放置するとどうなりますか?
- 症状が悪化し、日常生活に支障をきたすことがあります。
- どのような運動が頸肩腕症候群に良いですか?
- 専門家の指導のもと、首や肩に負担のかからないストレッチや軽い運動を行うようにしましょう。
このような症状はご相談ください
よく見られる症状 | 考えられる主な疾患 |
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首の痛み 肩のこり |
頸椎症、頸椎ねんざ(寝違え、むち打ち症)、頸椎椎間板ヘルニア、頸肩腕症候群 |
肩の痛み | 五十(四十)肩(肩関節周囲炎)、腱板損傷 |